LEGEND HAWKS

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伝説の強打者・門田博光氏が振り返る1970年代のホークス

門田 博光
ホークス球団は今年2013年で、創設75周年を迎えました。「南海」「ダイエー」「ソフトバンク」と移り変わり行く中で、数えきれないほどの名シーンや多くの伝説的名選手がホークスの歴史の中に深く刻まれています。
1970年に南海ホークスにドラフト2位で入団した門田博光氏。一時ホークスを離れた時期もありましたが、23年間のプロ野球選手人生で放った本塁打567本は歴代3位。身長170センチと小柄でしたが、ホームランにこだわり続け、類まれなる努力を積み重ねた球史に残るスラッガーとして2006年には野球殿堂入りも果たしています。 その門田氏が振り返った1970年代のホークスとは――。
当時の主要メンバーを並べた一枚の紙を覗き込みながら、「懐かしい名前ばかりですね」と思わず相好を崩した門田氏。当時の監督は、選手兼任だった野村 克也氏。4番打者であり守りの要であるキャッチャーだった野村氏ですが、門田氏には「入団当時に見たバッティング練習で、10本中7,8本はサク越えを打っていた」というパワフルな打撃がとても印象に残っているそうです。
門田 博光
また、当時は「今の時代と違って、年が2つも違えば口がきけなかった時代。2歳年上は大先輩でした」と話し、「入団したのが22歳の頃。試合に出ているのは年上の先輩ばかり。投手のミチ(佐藤道郎氏)が同級生で唯一の話し相手だけど、投手と外野手では動きが違う。桜井(輝秀)は1つ年下だから話もしない。だから、球場では話し相手がいませんでした。『おはようございます』『こんにちは』『失礼します』の三つだけで一日過ごせました(笑)」と振り返りました。ただ、その中でも「広瀬(叔功)さんは気さくで、よく話しかけてもらっていた」といいます。
「広瀬さんは9つくらい上だったけど、選手としてはとにかく別格でした。この紙では遊撃になっているけど、僕が入った頃は外野。(広瀬氏にとって自分は)レギュラーを争うライバルという存在ではない。だから、『博光、飲みに行くぞ』と声をかけてもらいました。でも、直接は少なかったかな。1つ年上の富田(勝)さんが広瀬さんと仲が良かったので、富田さんから声がかかって、3人で街に出ていました。僕はあまりお酒が飲めなかったんですけどね(笑)」
また、1960年代はリーグ3連覇など4度の優勝と日本一1度を誇った南海ホークスでしたが、1970年代になると1973年のリーグ優勝1度のみ。門田氏は「選手は一生懸命やっていたんだけど。あの頃は阪急が強かった。我々が日本シリーズに出た1973年が、巨人のV9の時だったけど、それに匹敵する強さだった」と悔しそうな表情を見せました。
ただ、大阪球場には週末になれば2万人以上のファンの皆さんがスタンドに駆けつけて声援を送ってくれたといいます。そのスタンドを思い浮かべると当時の気分もよみがえってくるようで、口調も軽やかになります。 「そんな時、気分はルンルン(笑)。でも、平日は少なかったな。外野を守っていて勘定してました。3,000人っくらいかなとか。大阪は野球が好きな人が多かったけど、強すぎても(お客さんが)入らんし、弱すぎても入らんかった。セ・リーグとパ・リーグの格差もあったし。今の選手はつくづく幸せ者ですよ」
チームとしては苦しい時期でした。しかし、門田氏の豪快なホームランは南海ホークスファンのみならず、プロ野球ファンにたくさんの夢を見せてくれました。その本塁打への人一倍強いこだわり。そのルーツとなった、王貞治・現ホークス球団会長との浅からぬ因縁とは…。この話は、またいつか――。

田尻 耕太郎(ホークスオフィシャルメディア)

OB選出選手

門田 博光|Kadota Hiromitsu

【職歴・経歴】
○1948年 山口県生まれ。天理高校卒業。
○1969年 南海ホークスからドラフト2位指名されプロ入り。
2年目には129試合に出場し、打点120で初の打点王、ベストナインに選出。
○1979年 キャンプ中右アキレス腱切断も懸命のリハビリで同年9月復帰。
○1989年 ホークス福岡移転に伴ってオリックスに移籍。
○1991年 福岡ダイエーホークスに移籍。
○1992年 44才で現役引退。通算本塁打数は史上3位の567本。
【主な獲得タイトル】
MVP(1988)/ホームラン王(1981、1983、1988)/打点王(1971、1988)/MIP(1981)/ベストナイン7回 他。
【日本記録】
1ヶ月16ホームラン(1981.7月)/2試合連続サヨナラホームラン/最年長本塁打王(1988、40才、44本)/最年長打点王(1988、40才、125点)

ホークス球団創立75周年記念

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